下田は、丘や川がたくさんある静かな森林が多くあり、多種多様な野鳥が集まる魅力的なエリアです。
最も有名なのは越冬のため飛来する雄大な白鳥。他にも渡り鳥や、年中生息する鳥をここで見ることができます。
水鳥と一緒に、キツツキ、シジュウカラ、美しい歌声で知られる青いオオルリ(青と白のフライキャッチャー)、カワセミ、トビ、ハヤブサ等がいます。
声が 聞こえても姿が見えないのはきっと、遥か遠くのベトナムから来た季節の旅行者・アカショウビンです。
新潟県三条市と加茂市にまたがる粟ケ岳の麓、清らかに流れる五十嵐川には、毎年11月下旬から白鳥が飛来します。
湖や池ではなく川を泳ぐ姿は全国的に珍しく、表情豊かな鳥たちを写真に収めたりと、バードウォッチングを楽しむ人の姿も多くみられます。
公苑内には観察舎があり、室内やデッキからゆっくり眺めて過ごすのもおすすめ。自動販売機やトイレが完備され、安心です。
日中は近くの田んぼなどに餌を探しに行ってしまうので、川縁でバードウォッチングを楽しみたい場合は、早朝や夕方の時間帯が良いでしょう。
2羽の白鳥が首を重ねてつくるハートは、幸運のシンボルともいわれます。
急降下のスピードは世界一。
愛嬌のある目と、腹側の細かい縞模様が特徴的なハヤブサ。一般的に候鳥(渡り鳥)とされていますが、八木ヶ鼻には古来ハヤブサが通年生息しています。
巣を作るのは、約200メートル直立した石英粗面岩の壁。江戸時代の紀行本には“蒼鷹”と紹介があり、当地では「八木鷹」と呼ばれて神の使いと崇められていた歴史もあります。
昭和40年に県天然記念物として指定され、毎年6月初旬には、つがいの親鳥に育てられた幼鳥が巣立つ様子が観察されています。