ベアーズ島田キャンプの
三条市まちなかご当地グルメキャンプ飯
2日目

新潟県三条市での冬のキャンプ。

この時期なのに雪はないが、やはり夜はしっかり冷えて眠る時にはシュラフにくるまり寝た。
そのおかげか、ゆっくり眠ることができ、清々しい朝を迎える。

07:00 『ミズベリング三条 』にて起床

寒さを象徴すること。それは凍ること。
なぜかそんな場所で寝たことを誇りに思う。

前日に朝ごはんのためにとっておいた出汁が凍る。

なぜこんなことが誇らしいのだろう。
自分でも理解が追いつかない。
勝手にキャンプスキルが上がったと勘違いしているのだろうか。

コチラのだしパックと白だしは、「ダシを科学する」事業理念を持つ、三条市の出汁専門メーカー『株式会社フタバ』が販売しているもの。
今回は王道中の王道で揃えて調理していく。

他にも様々な種類があるので是非試してほしい。

この出汁を使って、贅沢で安心な朝ご飯を作っていく。

鶏もも肉と白だし、小麦粉を合わせ少し漬けておく。
それと同時に、先ほど凍っていた出汁を少し取り分け、だし巻き卵用においておく。

残った出汁でお味噌汁を作っていく。

この一晩またぐという、ほうっておく調理がすごく好き。
出汁をとったり、漬け置いて味を入れていったり。

家では普通のことなのだが、外でやるとなぜだか贅沢に感じる。
こんな小さなことでもキャンプの醍醐味。

戦闘飯盒2型を使って、水蒸気炊飯でご飯を炊いていく。
下の鍋の部分で豚汁を作りながら、その水蒸気で上の中子の部分でご飯を炊く。

30分ほど漬けた鶏肉を焼いていく。
朝の静けさに肉を焼く音が響く。

一緒に付け合わせのアスパラも焼いていく。

そうこうしているとご飯が炊ける。
だし巻き卵の準備をする。
肉が焼ける。
豚汁用に沸かした出汁に豚バラ薄切り、アスパラ、味噌を入れる。
だし巻きを巻き始める。

忙しい…。

出汁が多く、少し柔らかいだし巻きに。

08:00 『朝食完成』

鶏もも肉とだし巻きの『白だし親子焼き定食』、アスパラの豚汁と一緒に。

鶏もも肉は小麦粉を塗すことでカリッと仕上がり、白だしをしっかり纏った仕上がりに。
一緒にアスパラを焼いて見た目もよく。

だし巻き卵は、鶏肉と同様に、だしパックから取った出汁と白だしを卵に入れ、巻き上げたふわふわなもの。

豚汁は、アスパラが入ることでグッと甘味が出て汁物が優しく仕上がる。
取った出汁に豚バラ薄切りとアスパラを入れ、味噌で味付け。
これだけでも出汁の香りと、アスパラの色味でとても綺麗な汁物ができる。
同じ食材で調理方法を変えるのも、あまり荷物を増やしたくないキャンプに置いて私自身よくやる方法だ。
これだけで満足度がグッと上がる。

コチラが本日の朝飯。
『贅沢だし朝定食』。

どう見ても最高な朝飯。
慌ただしい調理から一転、ゆっくりな食事の時間に突入する。

まずはだし巻きから。

うまいなー。
ほぼ飲み物と化した卵が口の中で出汁溢れさせる。
そこに米をぶち込む。
少し濃いめに味付けした鶏肉を食べる。
白だしの旨味と鶏の旨みが抜群に合う。
米をぶち込む。

豚汁で一旦落ち着く。

これの繰り返し。
それが幸せ。

食事が終わる頃に日差しの暖かさに気付く。
気持ちの良い1日の始まり。
撤収に向かう。

11:30 『WEST三条店』到着

のんびり片付けをして向かった先は新潟県に4店舗あり、CAPTAIN STAGを展開する『パール金属株式会社』が運営する総合アウトドア専門店。

とはいうものの、他のブランドもかなりの充実具合。
店長さんに案内してもらいながら店内を散策するが、私の気持ちが高まり熱く話してしまう。

自分も使用しているダッチオーブン14cmの蓋で目玉焼きが焼けることを伝えている絵

コチラでは『CAPTAIN STAG』商品が勢ぞろい。お得にお購入できるとのことなので是非行ってみてほしい!

そのほか三条市の刃物メーカーの商品棚があったり、クライミングウォールがあったりと、キャンプだけではなく、アウトドアレジャーの様々な商品がここにはあった。

12:30 『WEST三条店2階』到着

1時間ほど店内散策してから2階にあるスタジオに案内していただいた。

ここでは新潟県アウトドア協会の代表理事の紫竹さんと話すことができ、三条市、更には新潟県のキャンプを盛り上げるべくたくさん聞くことができた。

折角こんなに優秀なアウトドアブランドが集結しているのだから、手を組んで盛り上げていくために団体を発足しようとなり、ものづくり、メーカー、フィールド、ガイド、専門店、メディアが連携を取っている。

写真からも熱量が伝わる。

新潟県アウトドア協会はイベントも開催し、机の上だけではなく体験を通して新潟県のキャンプに携わっている。
こんなに本気で手を組んだら、なかなか他の自治体では手が出ないほど強力な団体になっていくのではないかと思う。

そしてこれを参考に各自治体もキャンプとの向き合い方を学べるのではないか。
それほどに大きな事業である。

アウトドアのまち三条」を宣言した三条市にはとても強い味方になると思う。

今回の二日間を振り返ると、とんかつ三条さんしかり、新潟県アウトドア協会さんしかり、とにかく熱いものを持っている方たちと出会うことができた。

そんなまちに是非キャンプで訪れてみてはいかがでしょうか!!

この記事を書いた人

べアーズ島田キャンプ

月に10日以上キャンプに出掛ける野外料理研究家。 レシピ本を2冊出版 その傍ら合同会社ベアーズの代表を務める。 そちらの会社では楽天トラベルキャンプのアンバサダー、アウトドア用品のアドバイザー、レンタルキャンピングカーなどの事業を営む2人の父親。

よく読まれている記事