ベアーズ島田キャンプの
三条市下田郷ご当地秘境キャンプ飯

東京から車で約3時間半。そこはキャンプ道具の聖地『三条市』

BUNDOK(バンドック)CAPTAINSTAG(キャプテンスタッグ)SnowPeak(スノーピーク)などなど名だたるキャンプ道具メーカーがこの地にある。 今回その地でキャンプをするべく車を走らせた。

11:00 三条市『大衆食堂 正広』到着

三条市はカレーラーメンがソウルフード。これを食べてキャンプ飯の参考にしようと老舗のこちらのお店にお邪魔した。

私が注文したのはカレーラーメンとタレかつ丼のセット。
早速食べ進めていく。
『ずるずる〜』
まさにカレーラーメン!
何が言いたいかというと紛れも無くカレーとラーメンが合体している代物。
聞くところによると三条市でカレーラーメンを扱っているお店は70以上もあり、定義はラーメンにカレーがかかっていること。
めちゃくちゃシンプル!

暦は11月ということで夜も冷えるし、つまみにもなるこのメニューで夜の晩餐をしようではないか!(1日2食カレーラーメンとか関係ない)

12:00 『渡辺刃物製作所』到着

ものづくりのまち三条。工場にも実際に訪問したいところ。
味のある作業場に器具。
こんな雰囲気から生まれて来るものは間違いないはず。

その真骨頂は『ダマスカス』
さまざまな模様のものがあり魅了される。
個人的に食いついたものはダマスカスのスプーン。

グリップ感とサイズ感手触りと申し分ない。
5回ほど触っていた。

13:00 『道の駅 漢学の里しただ』到着

三条市の奥地、豊かな自然が広がる下田地域、下田郷。
こちらには地元産の野菜、キノコが集結している。
訪れた11月はキノコが豊富にあり、なめこ2箱だけを持ちレジに並んでいる夫婦がいたので話しかけると、今まで食べていたなめこの価値観が変わるということなので、すぐさま購入。

これを三条名物カレーラーメンにして食べてやろうと計画。
少しずつ今日の晩餐のカレーラーメンの味付けが整い始める。

その他、この道の駅でさまざまな食材を購入。
野菜の新鮮さに驚き、さらにはカレーには必須の『ウコン』まで取り揃う。
チンゲン菜を購入したが、野菜の張りが素晴らしい。
ネギや、棚田米もあり、次の日の朝ご飯のために購入。

近所にある横田精肉店で地元産の三条ポークの豚バラ肉や、牛肉などを購入していざキャンプ地へ。(なめこの写真は食材紹介で)

14:00 『吉ヶ平自然体感の郷』到着

下田郷の最奥地にたたずむ、電波の通じない秘境のキャンプ場。
なかなかストロングなキャンプ場で行く道中からワクワク。

自然の力が漲る風景でついついパシャリ。

到着後はそそくさと設営。

なぜならこのキャンプ場には便利と引き換えに、沢山の自然の楽しみがあるのだ。
その一つが満点の星空。
日が暮れる前に設営して、料理も食べて満点の星空に備える。

さてここからが本番。自然に身を置き過ごす時間。
個人的には早めに設営して後からゆっくり過ごすのが好きなパターン。
まずはテント設営。布切れが家になっていく瞬間が大好き。
年間100日ほどキャンプをしていますが、今でもワクワク

16:00 晩御飯準備

テントの設営も終わり、その他の準備も整った。
焚き火を灯し宴を繰り広げる。

火が少し落ち着いてきたら水の確保。
ここのキャンプ場内には清水が湧き出ている。かつてはここにあった集落の生活用水をまかなっていたが、現在はキャンプ場利用者と、登山客利用者が喉を潤す。
この水を使って、料理や、お酒を飲んでいこうと思う。(城ノ腰の清水

全くの余談ですが、その地の水と、その地の酒を割って飲むことを個人的に『ロマン割り』と呼んでいる。(あくまでも個人的)
流通が整いさまざまな地域のお酒が手に入る中で、足を運ばないとできないこの割り方にはロマンがあると思っているからの命名。

本日は邪道かと思うが、こちらの水を炭酸にして麒麟山の炭酸わりを飲んでいく予定。
辛口の日本酒と発泡がとてもいい組み合わせ。

サイトに帰り料理の準備。

本日は『肉吸いカレーラーメン』こちらを調理していこう。
まずは玉ねぎを切って少し柔らかくしていく。

この時間を使ってお酒を飲む。
今回は料理から決めて献立をしたが、この地には沢山のお酒があるのでどのお酒を飲むか決めてから、料理していくのもまた楽しい。

柔らかくなってきたら、出汁パックの袋を破ってそのまま入れる。
今回は和風に仕上げていくため、顆粒出汁でも良いが、こちらの方がより旨味がありスパイスに負けない味に仕上がる。

さらに煮込んでいきカレーの味付けをしていく。
まずは先ほど道の駅で購入したウコン。

そしてカレー粉を入れて味見を。
しっかり目に味付けしていいので、薄ければ塩を足し、牛バラ肉の薄切りを入れていく

ここで登場、本日の主役『しただ産なめこ』。

元々の主役は牛肉と思っていたが、この存在感は素晴らしい。
やはりこれだけのフレッシュな食材をいただけるのも、その地に足を運んでのこと。
最高の贅沢。

仕上げに麺を入れ、長ネギを添える
麺は小麦粉がついてない蒸し麺を使用すると、わざわざ別の鍋で麺を茹でなくて良い。
キャンプにおいてはとても便利なので今回使用。

麺に火を通す。

18:00 『完成』

完成の頃には日が落ち、この時期には汁物が有難い時間。

下田産の素材にこだわり抜いた、完全なる『しただカレーラーメン』

少し辛めに作ったこちらの麺を啜りながら酒を飲む。
自然ににやける。
空を見る。
紅葉を見る。
酒を飲む。

きのこの旨味、とろみが牛肉の美味しさを支える優しくも、スパイシーな仕上がりを見せた『しただカレーラーメン』
なめこの食感と玉ねぎの甘みも素晴らしいバランス。
そして何よりこの食材、この時間、この景色はこの地に訪れないと味わえない時間。
電波もない、電気もない、自然を全身で受け身を委ねる時間。
これが最高の贅沢なキャンプの時間ではないかと。

22:00 『就寝』

灯りを消し空を見上げれば、そこには満点の星空。
今回は雲が出ていて最良とは呼べないですが、少しだけ星空が。
この景色を堪能しないキャンパーは本当に勿体無いです。

是非一度!!

お待ちしております。

この記事を書いた人

べアーズ島田キャンプ

月に10日以上キャンプに出掛ける野外料理研究家。 レシピ本を2冊出版 その傍ら合同会社ベアーズの代表を務める。 そちらの会社では楽天トラベルキャンプのアンバサダー、アウトドア用品のアドバイザー、レンタルキャンピングカーなどの事業を営む2人の父親。

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