新潟県三条市下田郷を流れる一級河川 五十嵐川のほとりにある小さな蕎麦屋「そば処 山河(やまか)」。2011年の新潟・福島豪雨により先代の店が流されてから5年後の2016年にリニューアルオープンしました。下田産の蕎麦粉やお水、食材にこだわり、今では地元三条市民から観光客まで幅広く人気を集めています。ミシュランガイド新潟2020にも掲載された、行列のできる名店。「下田郷を食からPRしたい」と話す2代目店主の中山さんに、妥協しない食へのこだわりについてうかがいました。
新潟県三条市出身。1998年に開業した父の後を継ぎ、2016年に2代目店主としてそば処 山河をオープン。
地元で釣った魚や採った山菜をお店のメニューに出すなど、地産地消にもこだわる。
冷涼な気候と清らかで豊かな水、三条市下田郷は美味しい蕎麦をつくる条件をシンプルに満たします。子どもの頃から父の実家のある下田郷によく遊びに来ていました。川で魚を釣ったり、山で虫を捕ったりした思い出があります。毎日食べたり飲んだりしていたものが特別だったと気づいたのは東京に出てから。当たり前だと思っていたものの価値を知りました。下田産へのこだわりは、そんな感動から生まれたのかもしれません。
お客様に美味しいお蕎麦を提供したいという想いから、山河は3つのこだわり「挽きたて・打ちたて・茹でたて」を掲げています。
その分毎日提供できる蕎麦の数量は限られますが、素材を活かし常に美味しく食べてもらうための妥協ないこだわりを貫いています。そば粉は下田産の「とよむすめ」と、敷地内の井戸から汲み上げた五十嵐川水系の名水を使用します。
春は山菜、夏は川魚、秋はキノコ、冬は新蕎麦と四季に合わせて新鮮な食材を提供しています。「下田産」にこだわるだけでなく、私が自ら採ったり釣ったりして提供するものもあります。季節の食を楽しめる贅沢を味わえるのも、自然に囲まれた下田郷だからこそ。趣味の釣りもお客さんに「お兄さんの釣った魚ないの?」と言われるほど。
自然の中でぼーっと鳥の声や川のせせらぎに耳を澄ませるのが、下田郷で味わう最高の贅沢。初夏には水鏡のように景色を映す田んぼもおすすめ。お蕎麦やグルメのことはもちろん、観光スポットにはなっていない粟ケ岳や八木ヶ鼻の穴場な絶景スポットもお教えしますよ。気軽に声をかけてくださいね。
〒955-0122 新潟県三条市大谷地94-1
電話: 080-2140-5556
営業時間: 11:00~蕎麦無くなり次第終了
定休日: 水曜日※完売後は予約があれば営業