ベアーズ島田キャンプ 三条市酒粕香る冬キャンプ飯 1回目

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今年も雪を求めて新潟県『三条市』へ

去年も1月に訪れたが、その時は雪がなく雪中キャンプを楽しむことができなかった


今年はリベンジということで、再び訪れることに。

AM9:00『ミズベリング三条』到着

三条市のキャンプ場の聖地と言っても過言ではないこの場所!

この記事を今まで見てくれた方にはお馴染みの場所だが、このミズベリング三条、無料でキャンプすることができる。

しかもアクセスがよく、『三条燕インター』から車で5分ほどの場所

到着すると、この日も何組かのキャンパー達が、冬のキャンプを楽しんでいる

とても素敵な光景!

とは裏腹に今年もあまり雪がない!!

それでも天気がいい

気持ちを切り替え、本日も楽しんでいく

AM10:00『福顔酒造』

まず足を運んだ場所は、ミズベリンクから車で8分ほどの、三条市街にある酒蔵。

地元名産の果物を使ったお酒や、バーボンなどの樽を使った日本酒など、数多くの種類を作っている。

今回は、特別に麹米を蒸す工程の見学をさせてもらった(通常は公開されていない)。

冬の蔵にたちのぼる湯気

風情ある景色

酔える

この後に待つ試飲がより楽しみになる

朝10時より始まった日本酒試飲会

最終的には14、5杯の試飲をして、午前中にして出来上がってしまった

その中でも気になったお酒

『ル レクチエのお酒』

ル レクチエとは、新潟県で主に生産されている、収穫後に追熟をしてから食べる西洋梨のことだ。

こちら、甘くて飲みやすいのだが、甘ったるさはなく、フルーツだから出せるすっきりした飲み口

はっきり言ってめちゃ美味しい!

『バーボン樽で貯蔵した日本酒』

こちら、その名の通りバーボン樽で貯蔵した日本酒

日本酒の芳醇さとバーボンの香りが、とてもマッチしているお酒

個人的には、炭酸割りで飲むのが美味しかった

こちらを購入して、後日キャンプで飲んだ

もちろん、王道の日本酒も素晴らしい

ただ、地元に根付き、地元を盛り上げようとしている社風(酒蔵)に感銘を受けた

社長はとにかく気前の良い方で、どんどん試飲を勧めてくれた

試飲まだまだ途中の画。絶対に試飲カップを数えてはならない

AM11:30 へぎ蕎麦処『むろしま』

『福顔酒造』から徒歩で訪れることができる、新潟名産のへぎそばを食べさせてくれるお店

勿論注文はへぎそばと、エンジンが掛かってしまったので清酒『五十嵐川』を1合注文

あと、天ぷら盛り合わせ、ひげニンニクの天ぷらをオーダー

注文量からエンジンかかっているのが伝わるだろう

綺麗にひとくちごとに盛り付けられた蕎麦が描く曲線

へぎそばは大皿(何人前か)で頼んで、みんなでシェアして食べるのが主流

郷に入っては郷に従えということで、スタッフさんと2人で5人前

腕まくりをして早速

つなぎとして使用しているフノリのお陰で、喉越しがよくツルッと入っていく

そして、その香りがまだ口の中に広がっている間に『五十嵐川』の冷をくいっと

こんな幸せな午前中が世の中に

午後の紅茶ならぬ『午前の日本酒』

『福顔酒造』で試飲させていただき、徒歩1分の場所にある『むろしま』で蕎麦と日本酒を再びいただく

これ、ほんと黄金コースではないだろうか

ミズベリング三条から車で8分ほどなので、全員がお酒を嗜む方なら、タクシーを使って実施した方がいい!

心からリフレッシュできる休日になることは間違いない キャンプ場へ戻る前に、福顔酒造さんに戻って『五十嵐川』と酒粕を購入。梅酒で使用した梅も手に入れることができ、ここから楽しむキャンプの準備をした

PM13:30 再び『ミズベリング三条』

かなり気持ちの良い状態でキャンプ地に戻ってきた

勿論だがスタッフさんの運転する車で

ここから急いで設営し、冬のキャンプ飯を作っていく

1品目は酒粕を使用したレシピを

温まること間違いないグラタンを

材料は、酒粕、牛乳、小麦粉、玉ねぎ、しめじ、ベーコン、牡蠣、とろけるチーズ、塩胡椒、バター

キャンプでグラタンはハードルが高いと思われがちだが、今回紹介するレシピは基本的にスキレット1つで完成する(酒粕を溶かす工程以外)

玉ねぎ、ベーコンをスライスし、しめじも一緒にバターで炒めていく

その間に牛乳を温め、酒粕を溶かす

酒粕がゴロゴロ入っているのを好む方は、溶かす必要はない

焚き火で調理するのは火加減など面倒な分、それも楽しみの1つ

さらには癒される(写真を見ているだけでとても美しい焚き火だなーと)

酒粕は、しっかり潰してあげないとなかなか混ざらないので、しっかりと

(これから出来上がるものを想像して、ニヤニヤしてしまっている)

炒めている食材に火が通ったら、小麦粉を振って炒める。火が入ったら、酒粕の溶けた牛乳を少しずつ入れていく

もうこの時点で、お酒の香りが湯気と共に舞い上がり、鼻腔を刺激していく

香りだけで身も心も温まる、そんな匂い。期待しかない

スキレットの中で、酒粕ホワイトソースがグツグツと大きな気泡を膨らませている

その気泡が弾けるたびに香りも広がる

そんな中に牡蠣を入れ、火を通していく

このとろみの中に入れることで牡蠣は小さくなりにくく、ふっくらと仕上がる。

もっと下品な表現をすると『ブリブリに仕上がる』

チーズを乗せバーナーで炙り、完成

これが冬キャンプの醍醐味なんだよなー

たちのぼる湯気に風情があり、暖かみを感じる

チーズの焦げも食欲をそそる

そして今回の贅沢ポイントである、酒粕グラタンに合わせるお酒は、酒粕の出身地の『五十嵐川』吟醸

これは、現地を訪れないとなかなか実践できない贅沢。 顔が緩む

んーーーー!

極上の時間、組み合わせ

まだまだ宴は続く

(2回目の記事はこちら。)

この記事を書いた人

べアーズ島田キャンプ

月に10日以上キャンプに出掛ける野外料理研究家。 レシピ本を2冊出版 その傍ら合同会社ベアーズの代表を務める。 そちらの会社では楽天トラベルキャンプのアンバサダー、アウトドア用品のアドバイザー、レンタルキャンピングカーなどの事業を営む2人の父親。

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