ベアーズ島田キャンプ 三条市酒粕香る冬キャンプ飯 3回目

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2日目9:00『大久保の清水』

この日は、早朝からハードな散歩に出かけることに
撤収を早めに終えて下田へ出向く
ミズベリングからは車で30分ほどの距離
スノーシューを履いて繰り出す

なぜ出向いたかは、極上のコーヒーを飲むためだ
いつか下田でも冬キャンプをしてみたい

道中の看板が雪深さを物語っている
ウサギやタヌキなど、色々な動物の足跡が残っている
そこには、棚田に雪の積もる絶景が待っていた

慣れないスノーシューだが、10分も歩けばこれのありがたみに気づいてくる
新雪を踏み固めながら登っていく
ここでも雪を踏む音、半分氷になっている部分、木の揺れ、様々な音が耳に飛び込んでくる
自分の早い呼吸とは裏腹に、心が落ち着いていく

30分後到着
ようやく目的地に到着

まずは一杯そのままのお水で

湧水なので、自己責任で。煮沸をおすすめ

雪深い中にある湧水
手を伸ばし汲んでみると、そこまで冷たくない

地中から溢れ出している証拠である
普段のキャンプでも綺麗な川沿いを好んで行くことが多いが、ここは別格にうまい
柔らかく染み渡る
この水で育つ下田の米は、そりゃ美味いに決まっている

本気で、この辺りでキャンプしたいと思った

早速水を汲み、朝コーヒーを嗜もう

きっと文章からも伝わっていると思うが、めちゃテンションが上がっている
コーヒー豆は、前日福顔酒造さんの近くにある『星野園』さんにて

この後に訪れる『TREE』さんもこちらのコーヒーを使用しているとのことで、同じものを購入した。今、清水の目の前で挽いている

ここの軟水がコーヒーに合うことを想像しながら、沸騰を待つ

コーヒーが入り、冬の澄んだ空気に香りが立つ
温かさと苦味が、軟水と共に大人の時間を演出してくれる
カッコつけてしまったが、格別の時間なのだ
なんでもリモートで完結してしまうこの時代に、わざわざ訪れる価値はこういうことだろう

そこに、甘酸っぱい苺のサンドが贅沢さを加速する
このフルーツサンドは、コーヒーの『星野園』さんと同じ商店街に並ぶ果物屋『カネギフルーツ』さんにて手に入れたもの
苺以外にも、人気のミックスや季節の果物など、豊富な種類がある

市街地からこの山の中まで、自動車で30分しか離れていないことに改めて驚く
これが「アウトドアのまち三条」だ

雪の中、軽い運動とそこに待ち受ける絶大な自然を満喫して、下田の棚田を降りた

12:00『T R E E』

三条市内に戻りレストラン『T R E E』へ
こちらは、元々は銭湯だった物件をリノベーションしたレストラン

そこの社長中川さんとお話しすることができ、想いを知ることができた

現在はこちらの会社の社長でもあるのだが、地域想像力アドバイザーという肩書きを持ち、国土交通省からも表彰されている

それは、過疎が進みつつある街の再建
それを飲食店を通して行っているとのことだった

この活動で訪れた翌週にも、北海道のある自治体に出向くとのこと

話を聞けば聞くほどエネルギーが溢れ、この場所に人が集まってくるのも理解できる
この活動の結果、空き家が増えてきてしまったこの場所で15店舗のお店が増えたというから、すごいとしか言いようがない
ぜひ、次回一緒にキャンプができることを願いながら、今回の冬の三条市キャンプ体験を終了した

余談
下田の棚田の景色

今回はこちらで終わり

この記事を書いた人

べアーズ島田キャンプ

月に10日以上キャンプに出掛ける野外料理研究家。 レシピ本を2冊出版 その傍ら合同会社ベアーズの代表を務める。 そちらの会社では楽天トラベルキャンプのアンバサダー、アウトドア用品のアドバイザー、レンタルキャンピングカーなどの事業を営む2人の父親。

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