目次
開く
今回は冬の三条市キャンプを楽しむということで、ミズベリングにテントを張っての2日間。
前編では福顔酒造さんにて酒粕を頂き、そちらでグラタンを作った
こちらのリンクより飛んでいただき、読んで温まってほしい(温まるレシピなので)
16:00『2品目調理』
2品目は福顔酒造さんからいただいた、梅酒の梅
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こちら販売しているものではないのだが、『何か使用方法ありますか?』
とのことでレシピ考案する
正直扱ったことのない代物だ
脳みそで味を想像して考えついたのが、簡単に作ることができてみんな大好き『鶏の照り焼き』
こちらに梅を入れる『梅照り焼き』を調理していく 材料はこれだけ
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シンプルな分、焼き方で勝負
鶏もも肉は、焼く前には切らずにそのまま焼く
火の通り加減は難しくなるが、身がふっくらジューシーに仕上がる
上にアルミホイルなどを敷いて重しを置くと、皮がよりパリッと焼ける
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その間に梅の種を取り、ある程度大きさを合わせて切っていく
一口かじってみると、ほんのり甘く梅の香り
そこまで主張のある食材ではない
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鶏もも肉もあまりいじらず、じっくり焼いていこう
皮面から出る脂で、しっかり揚げ焼きになってくる
その音を聞きながら調理するのもまた良い時間
アウトドアだから脂はねも気にすることなく、じっくり焼いていこう
梅の下準備と、肉の音を聞いていればあっという間に皮面が焼き上がる。
これで7割火が入っている認識で良い
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香ばしく仕上がっている
焚き火のゆらめきと、焼き目がたまらなく美しい
ひっくり返し、しばらくしてから鶏もも肉をカットする
まだ中は少し火が入っていなくてもいい
ここから仕上げに入っていく
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カットした鶏もも肉をフライパンに戻し、梅を入れる
梅に油を絡ませるように焼いていくと、梅が持つ糖分で少しキャラメル状になっていく
ここもポイント
しっかり焼き目をつけることで、甘味と爽やかさが引き立つのだ
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最後に照り焼きソースをかけて絡ませ、彩りにトマトを添えブラックペッパーを多めに振って完成
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調理中から食欲のそそるおと、香りにやられている。
そして食べた瞬間、ぶっ飛んだ!
火を入れることで旨み、香りを増した梅!
鶏の脂をまとい油分を味方につけ、しっかり食材になっている。
これは鶏メインの料理ではなく、梅メインの料理『梅の照り焼き!』
スタッフにも食べてもらう
全員が唸る
今までの島田さんの料理の中で一番うまいというヤツもいる
唸りすぎだろ
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ただそれほど感動が大きい、しかも簡単なレシピであった
撮影が終わった後にもう一度作ってしまった!
18:00『やはり寒い』
雪は少ないとはいえ1月の三条市
寒くないわけがない
昼間少し溶けた雪が徐々に固まり始め、そこを歩けば『ジャキジャキ』と音を鳴らす
歩くだけでレジャー
キャンプは様々な自然の音を楽しむことができるレジャーだ、と改めて思う
周りを見渡せば他のテントの方はお篭りキャンプ
なかなか理解されないのですが、
『なんで外にキャンプに来て、寒いからといってテントの中で暖をとってこもるの?』
と。
これが贅沢なんだけどなーー
わざわざ寒い日に屋台のラーメン食べたくなるのと同じような感覚なんです。
ご理解ください
そんな私は本日はオープンスタイル(テント内に篭らず焚き火で勝負)
だんだん冷えてきましたので、先ほどの酒粕を使用して
『酒粕汁』を
こちらはほんとシンプルに
根菜(里芋、大根、人参)を煮て柔らかくなってきたらしめじを追加 そこに食べやすくカットしたシャケを
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ちなみに新潟県はシャケの消費量日本一
どこのスーパーに行っても様々なシャケを置いてあるそう
味噌と酒粕を溶いていく
鍋から出る湯気にホッと
ネギを加えれば
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見るだけで温かさが伝わる
寒空の下、この温かみを体内に取り入れる
今食べたものがどこを通っているのかがわかる
そして体を内側から温める
これを感じられるのが、冬キャンプの醍醐味
ハードルは高いが、その分喜びも大きい、、、
「梅照り焼き」があまりにおいしく、盛り上がってしまったので今回はここまで
明日の下田郷が楽しみだ (3回目の記事は準備中です。)
この記事を書いた人
べアーズ島田キャンプ
月に10日以上キャンプに出掛ける野外料理研究家。 レシピ本を2冊出版 その傍ら合同会社ベアーズの代表を務める。 そちらの会社では楽天トラベルキャンプのアンバサダー、アウトドア用品のアドバイザー、レンタルキャンピングカーなどの事業を営む2人の父親。